切らない痔の治療(ALTA療法)
当院では切らずに痔を治すALTA(アルタ)療法=ジオン注射を導入しております。
痔は日本人の3人に1人が罹患しているともいわれ、非常に身近な疾患です。
しかし、医療機関を受診する患者さんは少なく、その理由として、
診察されるのが恥ずかしい
痛い手術を受けなくてはならない
死ぬことはないのでほっておく
…などがあるようです。
痔の種類
痔の中でも半数以上はいぼ痔(痔核)であり、症状はおしりの穴からの出血、分泌物、痔の脱出、痛み、腫れなどです。
早期のものであれば生活習慣の改善や軟膏治療などで改善しますが、ある程度症状が進行すると外科的な治療が必要になってきます。
治療方法
痔に対する治療として、これまでは痔を切り取る手術を行っておりました。
しかし、肛門に傷ができるため、かなりの痛みを伴うことがほとんどでした。
近年、痔核に対して注射を打ち、痔をつぶしてしまう硬化療法がおこなわれるようになってきています。これがジオン注射=ALTA療法です。
ジオン注入(ALTA療法)のメリット
従来の切除治療に比べ、
① 痛みや出血がほとんどない。
② 入院日数がとても短くてすむ。
すべての痔に対してALTA療法が適応になるわけではありません。
従来通りの切除と併用して行う場合もありますし、手術が不要な場合もあります。
まずは気軽に外来を受診されてみてください。適切な治療法を相談いたします。
治療の流れ
当院では1泊2日の予定で治療を行います。外来で治療の方法、日程を決定します。
手術当日入院、翌日おしりの状態を確認し、問題なければご退院となります。
切らない痔の治療(ALTA療法)については、一般外来にてご相談ください。
(施行担当医:柳澤 暁、佐々木敏行、外科一般医師)